娘(まめ)が1歳の時に受けた臍ヘルニア手術のレポです。
前回の記事からかなり期間があいてしまったのですが、今回は手術当日のお話です。
臍ヘルニア、入院費用などについて知りたい方はこちらをご覧ください。↓↓↓
臍ヘルニア手術当日のレポ
8:30 手術室へ 終了時間 10:30
手術の時間は前もって決まっています。
その時間に合わせて準備することになるのですが、手術に備え絶食絶水の為、朝ごはんはもちろん、飲み物を飲むこと、授乳することもできません。
当時まめは1歳、我慢してと言ってもできる年齢ではありません。
早く起きてしまうと我慢できないので、できるだけギリギリまで寝てもらいました。
元々朝早く起きる子や目が覚めてしまった場合は大変だろうなと思います。
手術前に絶飲絶食の理由
今回の手術では、全身麻酔をします。
胃の中に食べ物や水分が残っていると、麻酔中に吐いて気管や肺に入ってしまい誤嚥性肺炎によって命を落とす可能性があります。
子供の場合我慢をさせることは非常に辛いですが、安全な麻酔の為には必要なのです。
手術室へ
母子ともに手術室へ入り(もちろんお父さんでもOK)、子供が麻酔で眠るまでは大人も1人だけ付き添います。
病室から手術室へ向かう途中は元気でしたが、手術室の入口の雰囲気にまめの体がカチコチにかたまっていくのがわかりました。
すごく無機質な雰囲気で独特な空間、私の緊張も伝わったのかもしれません。
この時点では親が子供を抱っこしている状態です。
厳重な扉の中に入ったらエプロン、マスクをして、頭、靴にはカバーをします。
よくテレビで見るような格好でした。
手術室に入ると、たくさんの人が待ち受けています。
ドラマで見るよな手術室とは全く違い、驚くほど広かったです。
まずは名前や手術内容の確認を行います。
人の多さにまめはびっくりして、手や足を触られただけでも体をよじり泣いて嫌がりました。
子供の全身麻酔は親が泣くほど辛い 興奮期とは?
まず麻酔をしますが、これがかなりくせ者です。
口元にマスクをあてて気体の麻酔薬で少しずつ眠らせるのですが、子供は絶対に嫌がります。
皆が大きな声を出しながら周りを取り囲み、押さえつけてくるとやはり怖いですよね。
まめの表情を見るとなにがなんだかわからない、恐怖でいっぱいの表情でした。
でも押さえないといつまでも麻酔がかけられません。
結局私がまめを抱っこした状態で麻酔科の先生がマスクを抑える形になりました。
こどもを安心させる為「ほらっお母さんの方見て」と皆が声をかけます。
まめが私の顔を見られるように声をかけながら顔の位置を調整しました。
「お母さんここにいるよ。大丈夫だよ!」と声をかけると、
恐怖いっぱいの表情で大粒の涙をポロポロ流しながら私の顔を見てきました。
たった数分の出来事だったのですが、本当に本当に長く感じました。
私は泣いちゃいけないとずっと我慢していましたが泣いている娘と目が合うと涙をこらえることが出来ませんでした。
時間をかけて半分寝た状態にまでもっていきます。
ここからが本番で、軽く眠った状態になると麻酔の濃度をあげるのですが、子供は興奮期という状態になります。
前日、当日と麻酔科の先生に何度も説明されたのですが、大人しくしていた子供でも暴れてしまいます。
この暴れた状態の我が子を見てびっくりして泣いてしまう親御さんが多いそうです。
「お母さん!今からまめちゃん暴れるけど、問題ないからね!大丈夫だからね!」
と声をかけられ、
「ふぁぃ!ふぁい!」と返事をしました。
すでに号泣している私は、こんな大勢の中で泣いてしまうかもと心配する必要ももうありません。
動いてマスクがはずれてしまってはいけないのでさらに強く体を押さえるかたちになります。
しかし思いがけないことに、まめは大人しくそのまま眠りにつきました。
ここで私の仕事は終了です。
あとは手術が無事に終わるのを待つだけです。
早ければ1時間と言われましたが終わったのは2時間後でした。
24時間慣れない場所での看護、つかの間の一人の時間でホッとする気持ちと、心配で仕方ない気持ちが入り乱れていました。
術後の子供の様子
手術が終わり、まめはいつもより赤い顔をしてスヤスヤと寝ています。
11:25目が覚める
私が大きな音を出してしまい、病室に戻ってから40分ほどで目を覚ましました。
何度も寝返りをうって、落ち着かない様子で、時々大きな咳をして、喉が苦しそうでした。
全身麻酔の際、気道確保の為チューブを喉の奥に入れた為で、どうしてもイガイガしたり、気持ち悪くなるそうです。
2日くらいで気にならなくなるということでした。
たまに1人でチョンと座るのですが、体が前後にゆらゆら〜ゆらゆら〜と動き、目はボーッとしています。
座っていても転倒する為、しばらくの間はしっかりと見ていなければいけません。
昔、39度の熱が出た時と一緒の顔をしていました。
しんどそうな顔を見ていると、こんな辛い思いをさせてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
それからはグジグジしたり大きな声を出したりとても大変でした。
全身麻酔の後、すっと目が覚める子もいれば、暴れる子もいるようです。
娘がグジグジしていたのはしんどいのももちろんありますが、1番は飲み物とおっぱいが飲みたいのに飲めなかったからです。
まめが何度もおっぱいを飲ませろとせがんできますが、手術後約2時間の間、飲み物の許可がおりず、お腹が空いているのと喉が乾いていることでぐずるまめをあやし続けることになりました。
抱っこしたまま座ったり、少しでもベッドにおこうとすると、大声で泣きます。
病室のためうるさくしてしまうと迷惑がかかると思い(点滴や医療器具が付いている為どこにも行けない)、2時間の間10kgのまめを暑い病室で抱っこし続け、腕がはちきれ、筋肉ムキムキゴリラになるかと思いました。
まめは前日の寝る前から一度も飲み物を飲んでいません。
その上怖い思いをしてたくさん泣いたのです。
私から離れようとしませんでした。
この時点で熱が37.9とちょっと高くなりました。
良くあることのようですが、合併症などの話も聞いていたため心配でなりません。
なんとか2時間やり過ごし、その後まめは軽食を食べることができ、少し元気になった様子で私も安心することができました。
しかし18時頃、お腹に異変を感じだした様子。
お腹を両手で触る仕草を何度かする等、いつもと違うことに気付いているようでした。
やはりしんどいようで本調子ではなかったのですが、泣いたりすることはありませんでした。
麻酔が切れて痛みで眠れなくなる子もいるようですが、その後、痛み止めを使用することなどはなく、次の日を迎えることができました。
臍ヘルニア手術当日のお話は以上です。