前回はこちら
https://oomametomame.hatenablog.com/entry/2019/02/01/110255oomametomame.hatenablog.com
いきむってなに!?
分娩台の上で体操選手じゃないですけど!!と言いたくなるほど足を広げて(器具に固定)看護師さんの話を聞くおおまめ。
①いきむ時は目を絶対閉じない
(顔の毛細血管が切れないように)
②おへそを覗き込むようにいきむ
そして陣痛が来たら教えてねーとのこと。
陣痛の波がきたら助産師さん看護師さんの合図に合わせていきむものの全く出てこない。
というか別にいきみたくもないし、いきむが何かもわからない。
よくわからないなりにこんなんじゃ赤ちゃん出てこれないだろうなと感じた。
とりあえずおしりの穴からボウリングの球を出す感じで必死に力を入れる。
ちなみにこの時点で体力がゼロどころかマイナス。
もうへとへと。
マラソンした後にさらにハードル飛べって言われても無理です。
何度か試みるが全く出る気配なし。
どうしたものかとボーッと考えていると
「今から人口破水しますね」
生暖かいものがすーっと流れ出た感じがした。
赤ちゃんが苦しがっている!!
どれ位時間がたったかはわからないが急にまわりが慌ただしくなる。
どうやら赤ちゃんの心拍が弱くなっているようだ。
医者はかなり語気を荒げていた。
急遽吸引分娩が行われることになり、医者が慌ただしく母や旦那にも説明し、許可をとりに行っていた。といってもカーテンの向こうにいるから丸聞こえ。
私には酸素マスクがつけられ、もう生まれるならなんだってやってやると思っていたら
医者「切りますよ」
初めての会陰切開。
あんなに怖いと思っていたのに一瞬の出来事で特に何も思わず。
が、地獄のはじまりはこれからだった。
まるで拷問
吸引分娩の器具?を入れるのか入れた後動かしているのか何をしているのかわからないがとてつもない不快感と痛み。
「イテテテッッ」
そして陣痛が来た時、それは起こった。
看護師「はいっいきむよ!!せーの!」
「うぅー!!?ぎゃぁぁぇぇえぁぇあうああぁあ!!!!」
「やめてぇぇぇぇえええええっっっつ!!!」
看護師「頑張ってぇ!!」
「ぎぃゃぁぁぁぁああーーーー!」
「いだぁぁぁぁっっあいぃぃいー!」
陣痛が痛くて叫びたくても大人しくヒーヒーフーしてた私がワンフロアに響き渡るんではというほどの悲鳴。
吸引しているのか何をしているのかはわからないがとてつもない痛み。
トム・クルーズだろうがジャッキーチェンだろうがこの拷問を受けたら機密事項を3秒でゲロる。
絶対ゲロる。2秒かもしれない。
私の頭の中はもう拷問のことでいっぱい。
本気で殺されるかもしれないと思っていた。
次やられたら気失う。
ちなみにクリステレル胎児圧出法で助産師さんが私の上に乗っていたが、見なければ全く気付かないレベル。
それほど吸引が痛いのなんの。
もう陣痛の比じゃない。
医者「次頑張ってよ」
医者にたいして殺意しか湧いてこない(すみません)
看護師「次産もうねーもうすぐだからねー」
陣痛がきた。
看護師「せーの」
「ん゛んんんーっっ!!!!
いぎゃゃぁぁあああーっっいたぃぃぃいー!!ぎゃぁぁああー!!
やめてぇぇえええっっ!むりぃぃいいいー!!」
ここで私1人が力を抜くが、お医者さんも看護師さんもまだ!!もう出るから!!ほら!力入れて!!とめちゃくちゃ叫んでいる。ハッとしてもう1度いきみ直すと
どどぅるるるるるぅうーーんんっっ
タコ🐙が出てきたらこんな感じなんだろうなと。
なぜ皆教えてくれない。
出産はタコがどぅるるんって出てくるみたいな感じだよって。
小さな命が誕生
13時20分無事に 第1子誕生。
痛みから解放されホッとした。
そしてやりきった感。
右を見れば小さなしわしわの赤ちゃんが...。
これ以上無いほど幸福感で包まれました。
おおまめが今まで生きてきてはじめて人生観が変わったなと思える出来事でした。
中の方まで見事に裂けてしまったようで縫合は痛く恐怖の時間だったとだけ言っておきます。